■芦ノ湖のセオリー
初期は浅場を釣れ
3月の解禁当初から4月中旬頃までは原則として岸辺狙いとなります。芦ノ湖の初期の水温は年によって若干の違いがありますが、普通は4度から5度程度から始まります。 芦ノ湖のマス類の最適温13度くらいですので、その日の水温が暖かい日差しや南風などで現行より0.5度でも上がったときはチャンスです。 水温は下がる時も上がる時も浅場から始まります。 したがって上がった時は浅場を狙い、浅場の水温が下がったら現行の水温だった深場狙いに戻ればよいのです。 水温の違いは地形や日照時間によっても違います。湖の西岸より日照時間の長い北岸のほうが早く水温が上がります。水の動いている所より止まっているところの方が水温は早く上がります。ブラックバスの産卵も暖かい北岸の方が一週間ほど早く始まります。 湖全体では湖尻だけが他の場所より一度ほど高いのが普通です。 又、魚の絶好の餌となる、冬の間冬眠していた水生昆虫や、ヨシノボリ、モエビなどが暖かい浅場から動き出すのも岸辺に魚の集まる理由です。 |
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湖の水温が13度前後になるとマス類が一番活発に活動する時期となります。 その反面、魚たちは水面から深場、岸辺から沖までといたる所を泳ぎ回るので、魚の密度は低くなり的が絞りにくくなりますが、この頃になると魚のファイトもバイトも強烈でキャスティングの一番面白い時期となります。 水面の静かな早朝はドライフライも可能です。 この頃に盛んにハッチするカゲロウやユスリカにライズするマスたちの水面での釣りは、シーズンの中でも一番面白い釣りを楽しめる時期となります。 雨や風のために水 面から情報が得られない時には、ハーリングやモノフィラのトロール(ルアータックルをそのまま2~30mラインを出してトローリングすること) で魚のいるところを探してよくヒットしたところへアンカーをおろしてキャストして釣るようにします。 |
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6月の声を聞く頃になると水温も15~6度を越え夏の水へと変わっていきます。 岸辺近くではウグイ、ブラックバス、こい、ふな、等、温水魚の産卵が始まり冷水魚のマスたちは水温の低い深場えと追いやられてゆきます、したがって朝夕の涼しい時は水面の餌を求めてくるマスをキャスティングで釣ることが出来るが、ほとんどがトローリング釣になってきます。 最初はレッドコアで2~3色から始まり、初夏には6~7色、盛夏の水温躍層(芦ノ湖では水面下10m~15mくらいのところに出来る。冷水を好むマスたちは躍層の上は高水温、躍層の下は低酸素となるためいずれも住みにくく躍層の中に閉じ込められるタフな時期となるが、釣り人にとっては的が絞りやすい時期でもある) の出来上がる頃には7~10色ぐらいが目安となるます。 注・細かい棚取りは時期や魚種によってその時々で船宿に尋ねるとよいでしょう。 |
後期の釣り
秋も終わりに近ずき11月になると気温・水温ともに春と同じにマスたちの適水温となり、漁協も最後の放流をはじめますが基本的には難しい釣期となります。 産卵期を間近に控えたマスたちはオス・メスがお互いを求め合って食い気より色気とばかりに、やや沖の表層を早い勢いで泳ぎ回ります。岸辺の湖底には落ち葉が堆積し、餌となる水生昆虫やヨシノボリなどの小魚は冬眠のために姿を消していきます。 したがってライズを見つけるか、目視で魚を見つけてのキャスティングができればよい釣もできます。シーズン最後の竿納めか、来シーズンに向けてのトレーニングのつもりでお出かけください。 |